当科受診の注意点

精神科・心療内科を受診する際の一つのアドバイスとして不眠への対応を見てください。
1.眠れない理由を聞いてくれるか
2.どのように眠れないかを聞いてくれるか
3.特別な理由なくベンゾジアゼピン系薬剤(非ベンゾジアゼピン系を含む)を処方されないか
4.上記について理解できる形で納得できる説明をしてくれるか

当たり前ですが不眠には理由があり、改善には原因探索が必要です。
パニック発作なども同様ですが症状に対して薬を出すべきではありません。不眠や発作といった表面上の症状でなく、背景にある原因に効く薬でなくては十分な改善が望めません。それどころか睡眠薬が原因で不眠となることもあります。(ロキソニンで発熱や痛みは抑えられるが疾患が治るわけではないこと、副作用で胃潰瘍となり胃痛を生じるように)
このように当科の基本である睡眠へ基本に沿った診察が行われるかが医師をみる一つの目安になります。

ベンゾ系を避けるべき理由は依存性が強く日常生活への悪影響も大きいためです。ベンゾ系は眠れますが眠れない原因は改善せず徐々に「なぜか生活がうまくいかない」となります。
(ベンゾ系の副作用として不安・不穏・集中力の低下などが出現します)
詳しく知りたい方は下記のリンクを参照ください(pdfが開きます厚生労働省へのリンクです)
https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/11/dl/tp1122-1j29.pdf